生涯、技で生きていく。WAZAIKI(ワザイキ) 新潟版

金属加工の仕事をはじめたのは17歳のとき。最初は、本当にむずかしい仕事だなあと感じていましたね。何度教えてもらってもできないから、先輩にいろいろ迷惑をかけたと思います。溶接をやってみても、隙間ができたり、いびつな形だったり…先輩に認めてもらうまで2年くらいかかったと思います。

この仕事は、やって覚えていくしかないのですが、今思えば何でこんな簡単なことができなかったのか不思議ですね(笑)。しかし、溶接ができるだけでは現場はまわせないので、いろいろな事を経験して、先読みできる力を身につけていかなければなりません。

たとえば、体育館の天井部分の鉄骨加工。基本的に鉄骨は直線タイプのものが多いですが、私が以前携わった体育館の鉄骨は丸みを帯びたタイプのものでした。ベテランの方は、そんなときでもパパパッと作業をはじめるのですが、新人だと言われたことはできても、その次にどうすればいいかわからない。それが、経験の差というものです。

この仕事のおもしろいところは、建物はすべてちがう形をしているところ。だから、毎回仕事内容が変わってくるんです。簡単なときもあれば、難しいときもある。それをクリアできたときの達成感はいいものですよ。本当にやってて良かったと思えます。若い人に言いたいのは、失敗は恐れないでほしいこと。まずはとりあえずやってみる、でいいですよ。それを繰り返していると技が自然と後からついてきますから大丈夫です。でも、怪我だけは絶対にダメです。この仕事は身体が資本なので。