生涯、技で生きていく。WAZAIKI(ワザイキ) 新潟版

実は僕、型枠大工をやる前はパソコンとかWEB関係の仕事してたんです。でも、このまま続けていたんじゃ頼りがいのある人間にはなれないと思っていました。型枠大工になろうと思ったのは30歳のとき。手に職をつけたい。誰にも負けない技術を身につけたい。そういう想いから始めた仕事です。

型枠大工っていうのは、コンクリで建物を覆う前に、コンクリを流し込むための型枠をつくる仕事なんですが、スピードと正確さが求められます。まずは先輩の仕事を見て、覚え、自分でやってみる。その繰り返し。“できないこと”は“怒られること”よりキツいですから、毎日必死です。細かい部分がキレイにできたときは、やっぱ嬉しいですよ。

特に、この仕事のおもしろいところは、人間と時間に限界があるところ。作業しているのは、機械じゃなくて人間だから、どうしたってできないことがでてくる。ベテランの人なんか自然と一番効率のいい動き方をしています。そういうの見ると、この技に終わりはないなと思いますね。自分はまだまだって、どんなにベテランになっても言ってますからね。

いくつになっても未熟者っていうと極端ですけど、この仕事を始めるのに年齢的に遅い早いなんてないんですよ。「あんときやっときゃよかったな」なんて、つまらないじゃないですか。やりゃできますよ誰でも。手に職なんだから、まずは自分の手を信用しないとね。