生涯、技で生きていく。WAZAIKI(ワザイキ) 新潟版

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自動車整備やトラックの運転手など、いろいろ経験して、最後に行き着いたのが今の仕事。もう30年以上になりますね。やってみるとすごく奥が深くてむずかしい。いろんな現場でドヤされましたね。「もう明日から来なくていいよ」って何度言われたことか。

でもね、上手い下手が一発でわかっちゃうもんだから、必死で練習しちゃうんだ。よく車で道走ってると、砂を載っけたトラックを見かけるでしょ?あの砂の盛り方ひとつで「あっ、あの砂を盛った職人、かなり腕が立つな」ってわかっちゃう。現場でも同じ。砂を平らにするのも、動きの滑らかさも、スピードも、効率も、バックホウを動かす職人の腕次第でぜんぜん違ってくるんだ。

そりゃ最初は苦労したよ。ほかの現場にいってベテランの技をじっと見てましたね。技を盗む。あとは、昼休みを返上して練習したり、ひとりで残業したりしました。つまり、この仕事の大変なところは、ずっと人と比べられてしまうところです。

石の上にも3年って言うけれど、本当にその通り。同じ人間なんだから、時間さえあれば誰でもできる。今では本当にそう思います。俺にはこの仕事しかないんだって気持ちで働けば大丈夫。俺は、そうやってここまで来たから。それに、現場で働く男たちはいいですよ。同じ釜の飯を食った仲ってのは、気持ちいいですし、負けてられるかってなります。だから、どんどん腕を磨いていこうと思える。この仕事、本当にいいと思いますよ。